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紫雲寺に新コミュニティーバス路線

新潟新発田市に新たなコミュニティーバス路線♪ 紫雲寺地区と市街地を結ぶ「しうんじ号」、定時と予約運行を組み合わせたハイブリッド型が運行。

 

新潟県新発田市の紫雲寺地区と市街地を結ぶ市コミュニティーバスの新路線「しうんじ号」が設けられ、5月21日に運行を開始した。定時定路線運行と予約運行とを組み合わせた「ハイブリッド型」。これまでバスが走っていなかった人橋(ひとばし)、二ツ山などの集落にも停留所が設けられ、地域住民は「ぜひ利用したい」と歓迎した。

 新発田市が2021年度から進めているコミュニティーバス路線開設の第5弾。紫雲寺地区では17年に、新潟交通観光のバスが従来あった3路線から「金竜橋線」の1路線に統合され、住民から公共交通の充実を求める声が上がっていた。

 金竜橋線に置き換わる形で市が新設したしうんじ号は、藤塚小学校が起点の「藤塚浜・草荷(そうか)」と、人橋集落が起点の「人橋・五ケ字(ごかあざ)」の2ルートを走る。どちらも、平日の午前7時台と8時台に紫雲寺地区を出発する午前2便と、市街地を出発する午後4便を運行する。

 大通りを通る藤塚浜・草荷ルートは利用者が多いことからバス車両を使用。集落内の小路も走る人橋・五ケ字ルートは小回りが利くワゴン車両を使う。部活帰りの高校生らの利用を想定する最終便(午後7時台に市街地発)だけは両ルート共通便とし、ワゴン車両が降車希望のある全てのバス停を回る。料金は高校生以上が300円、小中学生は半額、未就学児は無料。

「しうんじ号」のテープカット=新発田市の紫雲寺地区公民館

 5月21日の出発式には、二階堂馨市長や住民ら約70人が出席し初便の出発を祝った。紫雲寺地区自治会連合会の海老井修会長は「地域の要望がかない、ありがたい。アイデア次第で活用法は無限大に広がる。大いに使って路線をより良くしていきたい」と期待を語った。

 

 人橋・五ケ字ルートは、午前便は前日の午後6時まで、午後便は始発の出発1時間前までに電話予約が必要。予約は新発田観光タクシー、0254(22)3188。問い合わせは市公共交通推進室、0254(28)9644。

新潟日報 2024/05/21