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来春発足「新」紫雲寺小学校校歌の作詞

 母校のために!2025年春発足の新・紫雲寺小校歌、新潟県新発田市出身の俳優・カサハラケントさんが作詞

 

 

新校章もデザイン

新潟県新発田市紫雲寺地区出身のクリエーターで俳優のカサハラケントさん(36)が、2025年春に発足する新・紫雲寺小学校の校歌を作詞し、校章もデザインした。

新しい小学校の校歌と校章を公募していることを知って応募し、両方が選ばれた。現在の紫雲寺小学校の卒業生でもあるカサハラさんは「新たな学校の歴史に携わることができて光栄」と喜んでいる。

新しい紫雲寺小学校は、現在の紫雲寺、米子、藤塚の3小学校が統合。名称は紫雲寺小とし、現在の紫雲寺小の校舎を使うが、校歌と校章はリニューアルされる。

学校関係者や地域住民らでつくる開校準備協議会が2022年秋に校歌と校章を公募。これを知ったカサハラさんの父が応募を勧めた。

校歌は10点の応募の中から選ばれた。歌いやすさを考えて複雑なメロディーラインを避け、ゆったりとした曲調にした。

 

15点の応募から選ばれた校章は旧紫雲寺町の花のレンギョウをモチーフとし、統合される3校のアルファベットの頭文字「S」「Y」「F」を周囲にデザイン化して盛り込んだ。

新紫雲寺小学校校章

 

カサハラさんは2011年に俳優デビューする前は、芸能事務所の養成所で作詞・作曲を学んでおり、クリエーターとしてデザイン画などの制作経験もあった。

「母校のためにやってみるか」。カサハラさんは仕事の合間を縫って歌詞を作り始めた。ぎりぎりまで歌詞を練ったため、メールで提出したのは「締め切りの1分前」。作曲は高校時代の同級生で首都圏で活動するシンガー・ソングライター雨森梨沙さんの協力を得て仕上げた。校章も1週間ほどで元のデザインを完成させた。

歌詞作りに当たっては、学校がなくなる米子、藤塚両小学校の子どもたちのことを考えた。カサハラさん自身、生まれ育った紫雲寺町が新発田市に合併された時の喪失感を味わっている。「町がなくなる寂しさが今も心に残っている。学校という地域のよりどころをせめて校歌に残せないかと考えた」

カサハラさんは「校章は3校のみんなが仲良く学校生活を送れるようにとの願いを込めた。卒業して、大人になって、おじいちゃんおばあちゃんになっても校歌を口ずさんでもらえれば、これ以上うれしいことはありません」と話した。

<新・紫雲寺小学校校歌 歌詞>

一 さらさらと聞こゆ 海のおと

  緑のすきまで ただようように

  心かよわす このまちで

  ともに遊ぼう ともに遊ぼう

  明日へと輝く 元気はぐくむ

  われら 紫雲寺小学校

二 そよそよとなびく 風のいろ

  加治のみなもに いろどる花よ

  心かよわす このまちで

  ともに学ぼう ともに学ぼう

  明日へと輝く 優しさはぐくむ

  われら 紫雲寺小学校 

カサハラケント氏

新潟日報 2024/11/11 

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コメント: 1
  • #1

    るんるん (水曜日, 27 11月 2024 13:31)

    新発田市出身の素晴らしい先輩に恵まれて良かったですね。子どもたちの健やかな成長を願う思いに胸熱です❤